プログラム

■ 第36回散乱研究会(2024年11月)

10:00

11:40
光散乱基礎講座「動的光散乱法」    
講師:則末 智久 先生(京都工芸繊維大学 材料化学系 教授)
本講演では、動的光散乱法の基礎と応用について説明する。はじめに光散乱現象の基礎を紹介し、静的光散乱法と動的光散乱法の違いにふれながら、動的光散乱法の有用性について述べる。その後、動的光散乱の理論、実験手法、データ解析法についてわかり易く説明する。さらに、応用研究の例とその解析方法など、最近のトピックスを紹介する。
11:40

12:00
光散乱基礎講座Q&A  
回答者:則末 智久 先生(京都工芸繊維大学 材料化学系 教授)
光散乱基礎講座についての質問コーナー。
12:00

13:20
休憩
13:20

13:30
大塚電子 製品紹介 
大塚電子の製品・技術を紹介するコーナー。
13:30

14:20
動的光散乱法の弱点と対策
講師:廣井 卓思 先生(芝浦工業大学 工学部 准教授)
動的光散乱法は、希薄な高分子やコロイド分散液の粒径分布およびゲルの網目サイズを推定する手法として広く知られている。しかし、動的光散乱法の測定には様々な制約があり、測定できない試料が数多く存在する。
本講演では、顕微動的光散乱法、ソフトウェアベース動的光散乱法、動的ラマン散乱法など、講演者が開発している手法を中心に、動的光散乱の弱点を補うための対策法を紹介する。
14:20

15:10
中性子小角散乱法を用いたソフトマターのナノ構造解析
講師:眞弓 皓一 先生(東京大学 物性研究所 准教授)
研究用原子炉JRR-3に設置された中性子小角散乱装置SANS-Uは、ソフトマターのナノ・メソスケールに渡る階層構造解析に用いられている。具体的には、高分子材料(溶液、溶融体、ゲル、樹脂)、タンパク質溶液、界面活性剤溶液などの構造解析が行われている。本発表では、SANS-Uの装置整備状況と代表的なサイエンス成果について説明する。また、コントラスト変調中性子小角散乱法によるウェットな多成分系の解析手法についても紹介する。
15:10

15:30
休憩
15:30

16:20
蛍光相関分光法の開発と発展
講師:金城 政孝 先生(北海道大学 先端生命科学研究院 名誉教授)
DLSなどの散乱測定は、観察領域の分子から散乱された光の干渉に由来する光の強度揺らぎを測定している。一方、蛍光相関分光法は極微小な領域を観察することで、分子の数揺らぎに由来する強度揺らぎを測定している。得られる基本的な情報は拡散時間(拡散定数)と分子数である。
本講演では蛍光相関分光法の原理とその関連手法である蛍光相互相関分光法、偏光蛍光相関分光法について解説する。
16:30

17:00
光散乱Q&A  
回答者:講師の先生方、世話人
光散乱についての質問コーナー。
17:00

18:00
意見交換会

 

 

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